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自分ではわからないときに、もっと自分で考えたり調べたりした方がいいのか、人に聞いた方がいいのかの判断は一般的にとても難しい。「この程度わからなかったら聞いたほうがいい」という判断こそ、経験の差が出ると言える。新入社員と先輩社員の間では毎年これに関するトラブルが起きているはず。

なぜトラブルになるかというと、調べた場合でも、聞きにいった場合でも、まずい場合があるから。調べ続けている新入社員を見て「そんなことに時間かけるよりまず聞いてほしいな」という先輩社員。聞きに来た新入社員に「そんなことくらい調べればわかるだろう」という先輩社員。どちらもありうる。

新入社員としては調べるべきか聞くべきかの判断がつかないから困っているわけで「どないせいちゅうねん」という気持ちになる。先輩社員としては自分の中のまだ言語化されてない経験を伝えられないから「そのくらいわかれよ」という気持ちになる。難しいところである。

万能薬はないけれど、困難を生かす手はあるかも。時間がかかるのは覚悟して、少しメタな情報を共有しようと試みること。つまり、先輩社員が「そのくらいすぐに聞けよ」と言いたいときには「そのくらい」の部分を明確化して伝えようと試みる。「プロジェクト固有の問題は」「10分以上かかるなら」など

先輩社員が「そんなこと自分で調べろよ」と言いたくなった時も「そんなこと」を明確化して新入社員に伝えようと試みる。「コマンドの使い方については」や「急がない調査については」など。

少しメタな情報をこみで伝えようとしているうちに(新入社員の筋がよければ)、知識だけではなく、知識の得かたや、質問/調査の判断ポイントがわかってくるし、個別に自分が勉強しておくポイントも見えてくる(ことが期待できる)。

さらに、(先輩社員の筋がよければ)新入社員の教育カリキュラムの問題点や、社内の情報共有のあり方についても知見が得られ、会社全体にメリットがある(と行けばいいですね)。

調べるべきか聞くべきかというのは、あちこちで起きているはずの問題で、その問題の背後に実はよい学びのチャンスがあるのではないかなと思っています。先輩社員と新入社員がくさし合うのではなく、メタな視点によって何かをつかもう。

理想的には、先輩社員は忍耐強く新入社員に接する。それは無限に付き合って教えてあげるという意味ではなく、何を直接的に教え、何を直接的には教えないかを注意して区別するということ。全部教えるのがいいとは限らないし、全部本人任せがいいとも限らない。教え上手な先輩社員に出会えた人は幸運だ。

人に教えることが技術であるのと同じく、人から学ぶのもまた技術である。…てな話は、明日配信の結城メルマガに書いたんだった。頭がハイになってるから連ツイしちゃうね。

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さっきから連ツイしている「何を調べ、何を聞くべきか」の話題は、先輩社員と新入社員との間の信頼関係が大前提にある。もともと経験にギャップがあるんだから、お互いにそのギャップを意識しつつ進まないと簡単にケンカになる。不信感がある相手同士で教えたり学んだりするのは精神的に高コスト。

ギャップは経験や知識だけではなく、学ぶ意欲もそうだ。先輩社員は経験があるために「どんどん自分で学ばなくてはならん!」という自覚が強いかもしれないが、新入社員はまだそこまでいってない可能性が高い。そんな状態で新入社員をdisるのは楽だが、それは教師が生徒をdisる愚にやや似ている。

教える場面は、学校だけに存在するわけではありません。家庭でも職場でもどんな場所でも誰かが誰かに教えるという場面があるでしょう。結城メルマガにも「教える」ことはよく出てきますが、1999年に書いたこちらもどうぞ。

教えるときの心がけ
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(*'-'*) .。oO(ああ、このページまだレスポンシブデザインにしてなかったな…

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先生が生徒に、上司が部下に、先輩が後輩に、親が子供に「教えるときにはこうしてみては?」という話題をお届けします。

2017-07-31 (Mon) 18:18:16