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育休に関して思うことを書きます。

育休を取ろうとする議員のニュースと、それに賛成・反対している人のニュースを見聞きしてからずっと、心がもやもやとしていて、たくさん検索したり、考えたりしていました。

私自身は個人事業主なので育休とは関係もなく、子供もいますけれどもう大きくなったので自分がこれから育休を取ることとは無関係なのですけれど、なぜかすごく気に掛かってしかたがない。不思議なほどに。どうしてこんなに気に掛かるか、私自身も知りたいと思い、こうやって連ツイをしています。

この連ツイの発端はもちろん例の議員さんが育休を取得するしないという話題になるのですが、以降の連ツイはこの議員さんとは直接は関係がありません。結城個人の「違和感」や、「本来あるべき姿は何だろう」とあれこれ考えていることをただツイートしようと思っています。

最初に驚いたのは、そして恐いと思ったのは、経営者ではない一般の人の中に「育休取得することに反対」と主張する人がたくさんいたことです。たくさん、というのは検索しての主観ですけれどね。さまざまな理由を付けてはいるけれど、要するにあの議員さんが育休するのを反対するという主張でした。

結城が恐いと思ったのはその理由がぴったりと「ブラック企業の経営者の主張」だったからです。確かに税金が云々とか、高収入がどうとか、そういう話はありますが、ロジックの組み立ては、ブラック企業の経営者そのものとまったく同じ。これは「恐怖」でした。

検索して何人かの人が結城と同じようなことを書いているのを見かけました。「そのロジックによって、民間企業で育休が取りにくくなってるんだよな」という話。

給料はどこから出てると思ってるんだ、高給なんだから、やりくりしてなんとかすれば、夫婦が交互に取れば、戻ってきたときにポストがあると思わなければ、その間の給与を返上すれば……それってブラック企業の主張なのか、お局様が展開する社内論理なのか。すごく恐く感じる。

結城が感じたのは「こわい」と「かなしい」という感情でした。もちろん「なんと愚かな主張だろう」とも思いました。みんないっしょに不幸になりましょうという主張に思えたからです。

リーダーシップを取る人に、率先してあるべき姿を取ってもらうべきです。みんなの目に着く人に、しっかりとあるべき姿をアピールしてもらうべきです。政治家がパフォーマンスするのは当然です。世の中に「本来こうあるべき!」と身体をはってアピールしてもらうのが正しい。と、私は思います。

もちろん、重箱の隅はいくらでもつつけます。「いかがなものか」といって「眉をひそめる」こともできるでしょう。でも、大枠では、子供を増やして欲しいんでしょう?安心して、誰からも後ろ指さされずに、子供を産み、育てたいわけでしょう?

ああ、やっぱり日本で子供を育てたいとみんなに思ってもらいたいわけでしょう? 大きな主張でミスしたらあかんでしょう。基本、子供を生み育てるために、みんなで応援したいと思っている!と言い合わなきゃだめっしょ。

制度が不足していたら早急に整えればいい。制度があってもなかなか取得できないなら、取得できるような施策をとるべきでしょう。そのような施策ができなかったら、会社なり国なりを批判すべきでしょう。そうやって、みんなが、少しでも住みやすく、幸せな国を作るんじゃないの?

議員さんが多少高給でもいいじゃん。特権を持っててもいいじゃん。民衆には選挙があるんだから。おかしなことをしてる議員は落選させればいいだけの話。なのに個々の議員(特に、若くて子育て世代の議員)を個別に批判してどーするよ。

大事な仕事をしている人に高給を与えるのは正しいでしょう。議員しかり、医者しかり、教師しかり、しっかりコストを掛けて、お金を掛けて、よい政治、よい医療、よい教育を作ってもらうのが筋でしょう。精神論を振りかざすのが正しいとは私には思えない。

もちろん、議員自身が、医者自身が、教師自身が、自分を律するのはすばらしいこと。みなからの期待や信任を得ているのだから、期待に応えようとするのは正しい。けれど、他者がきちんとしたコストを払わずに、犠牲を強いるのはちょっと違うのではと思う(議論が粗いのは重々承知の上で)。

「議員さんは特別だから」という論理は非常に簡単に「教師は聖職だから」にすり替わる。日本の会社員の多くは、きちんと認められている権利である有休ですら、ろくに取れないでいる。それは、やっかいな「空気」があるから。

農耕民族のせいかどうかは知らないけれど、やっかいな「空気」があるために、自分がせっかく与えられている権利を放棄する場面がよくある。「根回しするくらいなら、あえてみんなに合わせて土日出勤」のような場合。この経験がある人はおおいはず。いいたいこといえない。やりたいことできない。

有休とるのに「やむにやまれぬ事情があり」を演出しなければいけない。ナンセンスです。どうどうと有休を取れない状況はおかしい。

今回の「議員の育休」の話題それ自体は、たぶん数週間もすればみんな忘れてしまうだろう。でも、結城は今回ふかい「こわさ」と「かなしみ」を感じた。それは「敵は経営者や政府ではない」ということに。

「みんなで不幸になりましょう」という精神をもった人がそこらじゅうに満ちていることに恐怖を覚えた。「自分が不幸だから、他人も不幸にしてしまえ」と思う人が想像以上に多いことに恐怖を覚えた。「ねたみ」はこれほど人の心の深みに達しているのかと恐怖を覚えた。

「自分は理不尽で苦労したから、次の世代にはこんな苦労は味合わせたくない」と思えない人が、これほど多いことに恐怖した。「自分が理不尽で苦労したから、次の世代にも同じ苦労を味合わせてやろう」と潜在的に思っている人が多いのだろうか。それに恐怖し、そして非常に悲しくなった。

そろそろ、言いたいことを書いた連ツイを終えるけれど、結城のメールボックスにはまたたくさんへんなメールが来ると思う。がっかりだけど、しょうがないよね。みんなそれぞれに主張を持っているから。

以上、ここ数日もやもやしてたことはだいぶ言葉にできたかもしれません。お聞き苦しい点はご容赦ください。

今回の連ツイは以下にまとまる予定です。
http://rentwi.textfile.org/?680278923763040258s

そして加筆修正の後、結城メルマガの記事にする予定です。

2015-12-25 (Fri) 15:48:29