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質問(信仰する感覚)

難しいですけど少し書いてみますね。ある点では信仰は価値観に似ています。なにをよいものとするか。どんなことを目指して生きるのか。衣食住は肉体としての自分に要りますが、信仰はそれとは少し次元が違います。

#結城浩に聞いてみよう
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しかしながら信仰は必ずしも精神だけの話ではありません。

信仰は結婚にとても似ています。とてもプラクティカルで生活に密着している。ほんのちょっとした出来事をパートナーに話したり、気持ちの揺れを共有したり。それは信仰生活で普通にあることです。

ですから、ある意味では信仰の上に生活が成り立っているとも言えますが、生活と信仰をそのように分けること自体がなんだか意味のないことのようにも思えます。既婚者が、結婚生活と生活を分けるようなものです。

生活と人生はどう違いますかという質問にも似ています。ある意味では同じことだし、ある意味では次元が違う。

信仰を考える上で大事なことの一つに「交換困難性」があります。「かけがえのなさ」とも言えます。着るもの、住むところ、食べるものは、気分や季節で変わることがあります。でも、信仰はそうではありません。切り替えることは、不可能とは言わないけど、大きな困難を伴います。

自分の価値観が簡単には切り替わらないこと、結婚したパートナーを簡単には変えないこと、自分という人間のありようが変わりにくいこと、それと信仰はよく似ています。信仰が深化したり、成長したりすることはあります。ちょうどパートナーとの関係が深まることに似ています。

信仰を考えるときに大事なのは、相手は(つまり神さまは)人格を持っているという点です。だから、神さまを相手に「祈る」という行為が意味を持ちます。電気は人格を持ちません。だから電気に祈ることは(よっぽど特殊な状況を除き)ありません。

神さまへの信仰を持つというのは、自分をこの世に存在させてくれて、自分をこよなく愛してくれて、すべてのすべてを備えてくれる「大切な方」との関係を大切にすることです。

「私は何のために生きるのですか」と問う相手。「私はいまここでどうしたらいいのでしょうか」と問う相手。「どうか私のこの大変な状態から救ってください」と言える相手。そのほか、誰にも言えないことを注ぎ出すように語れる相手。そのような相手との関係を持つことが信仰です。

もちろんここで言う「相手」とは聖書の神様のことです。

人格を持たない相手と対話することは虚しいものです。虚空に向かって願ったり、聞く耳を持たない物体に救いを求めたりすることは詮無いことです。対話し、言葉のやり取りをし、人格的な関係を持つことは、信仰において本質的です。どんな行いをするかよりも前に、神さまとの対話があります。

自分が良い行いをするから神さまに愛されるのではありません。神さまに愛されているということを十分に受け取るから良い行いをしたいと願うようになるのです。神さまとの関係を保つというのはそういうことです。

人は愛がなければ生きていけません。しかも人は愛を作り出すことができません。人は愛を誰かから受け取り、それをまた別の人に送ることはできます。そして、愛の源泉は神さまです。ですから、神さまとの関係を保ち、愛を受け取ることは信仰においてとても大切なことなのです。

個人の生活においても、他者との関係においても、まずは神さまからの愛を十分に受け取ることが大切なのです。それはちょうど、食事をきちんととって、ぐっすり睡眠をとった状態に似ています。寛容な心で自分や他人に接することができる状態。それには愛が要ります。神さまに愛の源泉があるのです。

信仰について、私は個人的に以上のように思っています。

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2019-03-14 (Thu) 11:51:30