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質問(いつかメルマガを書いてみたい)

うわたくさんの項目ありがとうございます!また結城メルマガの御購読も感謝です。メルマガを書く心がけは面白そうですね。簡単ではありますがいくつか書いてみます。

#結城浩に聞いてみよう
https://ask.hyuki.net/q/20190223190021 https://t.co/KtaNnb0g0q

・一週間のうちでいつ題材を決めるのですか。

1週間かけて、何を書こうかなとは考えています。でも決めるのはだいたい月曜日(つまり配信の前日)です。

・どのような題材を選ぶようにしていますか。

自分で書きたいことを書けるのがメルマガのいいところなので、出来るだけ自分にとって旬な話題を書いています。本は長期的ですけど、それとは少し違うトーンで。あと、暗い話題にならないように。

(ちょっと用事ができたので続きはあとで)

・最後まで一気に書き上げてから修正や調整をするのですか。それとも題材ごとに完成させていくのですか。

一通の結城メルマガは三本や四本の読み物が集まっていますが、その一つずつをまず完成させます。それから全体を読み返して細かく仕上げる感じです。

・メルマガを書くのは楽しいですか。

はい!楽しいですね。毎週月曜日「メルマガを書かなきゃなあ……」と暗い気分になることはあまりありません。それは、自分が最近考えていることをまとめる時間でもあり、講読者さんのことを想像する時間でもあるからです。

・作業を楽しむ工夫はありますか。

うーん、もう何年も書いているので特にこれ!というのはありませんが、改めて考えてみますと「たったひとりのあなたに向けて書く」と意識すると特に楽しいですね。まさにお手紙を書いている感覚。自分の話を熱心に聞いてくれる人に話をするのは楽しいですよね。

・書けないときはありますか。

基本的にありませんが、体調を崩したときは書けないですね。過去に二回ほど書けなかったことがあります。そのときは読者プレゼントに切り換えて短い結城メルマガになりました。

・書くときのやる気を毎回一定に保つのは難しくありませんか。

「自分にも書き続けられるだろうか……」という不安が伝わってくる質問が多いですね。「やる気」に依存させると継続は難しいです。「月曜日は結城メルマガを書く一日」と決めて、その日だからやる。やる気とは無関係に書く。これです。

・最初の話題から話が飛んでいくことはありますか。どうやって折り合いをつけますか。

うーん、書いているうちに考えが広がったり、深まったりすることはありますが、ぜんぜん関係のない話に飛ぶことは少ないと思います。目の前の「あなた」にできるだけていねいに話す感覚で書くのです。

・どのような読者を想定していますか。

そうですね。一言でいうのは難しいです。知的なことに関心があったり、考えたり文章を読んだり書いたりすることに興味を持ち、自分の生活を豊かなものにしたいと思っている読者さんが多いのだろうなとは思っていますが、それに限るわけではありません。

・メルマガを続けるコツはありますか。

続けるコツは「時間を確保すること」です。先ほども少し書きましたね。それから「自爆しないこと」です。つまり、自分で勝手に「こんなのはつまらない!うあーどうしよう!もっとおもしろいもの書かなくちゃ!」と思い込まないこと。

少し補足。淡々と自分の書きたいこと、伝えたいことを書く。それをおもしろいと思う人、まあいいんじゃないと思う人、応援してくれる人は、継続的に読んでくださいます。もういいかなとか、つまらないな、と思う人は講読しなくなります。ですから、自分で勝手に先走らない。

ここ微妙なところなので、もう少し書きます。読者のことを考えて書くんですけど、あまり先走って読者の気持ちまで自分がわかった気になって、まずいまずいと悩んで書けなくなるのは陥りやすいパターンです。説明が難しいですが、割り切りが必要なのです。勝手に自分の書くものを評価しすぎないように。

・メルマガを書き始めた頃と今では、書き方や選ぶ題材は変わりましたか。

だいぶ変わりましたね。結城メルマガ当初は、ひとつひとつを情報提供しなきゃという気持ちで書いていました。あのまま進んでいたら書き続けられなかったと思います。ネタ切れみたいな感じになって。でも、

でも、せっかくメールマガジンなんだから、旬の自分の思考や経験や感情をていねいに書いていく方向にシフトしてきたと思います。いま、ここでないとやりとりできない気持ちを込めていく感じです。ある方から「それこそジャーナル」だという言葉をいただきましたが、長くなるのでまたいつか。

・これからメルマガをどのような場所にしていきたいですか。

あまり「こうしたい!」という強い気持ちはありませんが、その都度その都度ていねいに日常の発見をすくうようにして、読みやすい言葉にしていければいいなと思っています。ちかごろの「わたし」を、ほかならぬ「あなた」に届けるために。

あなたもメルマガを書きたいとのこと。あまり最初から「こうしなきゃ」と決めつけずに始めてみるのもいいですよ。すべて、よい経験になりますから。うまくいかなかったら、方針を変えればいいのです。

すでにお読みになったかもしれませんが「私と有料メルマガ」という三回の連載記事がこちらにあります。いまの私の感覚とも少し違いますが、おもしろい記録になっていますのでよろしければ。
http://magazine-k.jp/category/series/on-my-paid-email-magazine/

ご質問ありがとうございました。

最近はみなさんからいただく質問をベースにした文章が多めになっています。知ること、学ぶこと、まわりの人と関わり合うこと。楽しく読めて元気が出る「結城メルマガ」は毎週火曜日配信です。毎週216円で単体購入もできますし、月額864円で定期購読もできます。
https://bit.ly/hyuki-mm

メルマガ継続の話。森博嗣さんがブログを書いているときの話だったと思うのですが、書くことをストックしておいてそれを使うのではなく、いざ書こうとなったときに思いついたことを書くというスタイルにしているそうです。それがどのくらい本当かはわかりませんが、それを意識するのは継続によい効果。

私なりに解釈すると、専門性の高い文章や調べ物が必要な文章はさておき、日常の読み物を書くのであれば「そのつど思いついたことを書く」というのは悪くない選択肢だと思います。「思いつきを書け」という意味ではなく「その時点での自分のすべてを使って書け」という意味です。

つまり、普段からストックすべきものは文章ではないのです。そうではなくて自分のすべてを豊かにしておくこと、うまく言葉にはならない感覚を養っておくこと、きちんと眠り、自分を育て、深い意味で養っておくこと。

私たちは「思いつき」がどこから来るか知りません。「言葉」がどこからやって来るのかを知りません。でもなぜかふと「思いつき」、どこかから「言葉」がやってくる。それを見つけ、受け止め、整えてまとめる力を備えておくことは大事です。でも、どうすれば? きっと、自分の経験すべて。

「さて、何を書きましょうか」となったときに、そのとき自分が思いついたことを書こうという態度でいれば、ネタ切れに困ることはありません。

(念のために書いておきますが、毎回ゼロから書いているわけではありません。Twitterでの連ツイなどが大きな素材になっているわけですけれどね)

(もともと連ツイも、そのとき思いついたことをつらつらと書いているから同じことなんですが)

言いたかったのは、ストックしておかなくちゃと思うのは少し違うよということ。

この話題、以前も書いていたはずと思って検索しました。これですね。

自分を豊かにし、文章を書き続けるためのヒント(文章を書く心がけ)
https://mm.hyuki.net/n/ne8fdd5b0845a

質問の元画像が途中で切れていたので添付します。 https://t.co/4wzJl3IA65

2019-02-23 (Sat) 10:02:33