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「〇〇さん」「〇〇様」「〇〇先生」などのどれを使うかという話題がTLに流れていました。結城浩のことは自由にお呼びください。デフォルトは「結城さん」で。

世の中には「先生」を付けるのを嫌う方もいますし、逆に「先生」を付けないのを嫌う方もいますね。

どちらにもそれなりの理由があるようです。

結城が「あなたが結城浩のことを先生と呼ぼうが呼ぶまいが気にしない」というのにも少し理由があります。

それは「結城は相手に負担をかけたくない」という理由。「私には先生を付けてもらわないと困る!」と「私には先生を付けては困る!」という人が両方いる組織を回る営業の方は大変だと思うのです。

「私の呼称はこうでなくては困る」という人は、相手に対して「自分をよく記憶し、私の希望を覚えておけ」と負担を強いている…と私などは考えてしまうのです。

たとえば私の本を扱っている出版社の営業さんには、私の呼称を気にするよりも、私の本をどう売るかを気にしてほしいなと思っているのです。だって営業さんはたくさんの著者さんや書店さんや関係者とやりとりしているわけですよね。いちいち結城のことを個別対応させては申し訳ない。

「結城先生、この企画ですが…」と言われても「結城さん、この企画ですが…」と言われても、私はまったく気にしません。私の呼称よりも、企画の方に知力と意識と時間を使いたいし、使ってほしい。

「結城しゃま♡この企画ですが…」と言われたら少しびっくりするかもしれませんが…

相手(特に学生や生徒)に対して「教育的指導」という意味で「こういうときにはこういう呼称を使うといいよ」とか「こういう言い方だと失礼と感じる人もいるからね」と伝えることはいいと思いますし、そういうこともある程度は必要でしょう。それは教育ですから、怒ったりする場面ではないですね。

相手を「先生」と呼んでいたら対等な議論はできないというのも、私はいささか変な話だと思っています。たとえ相手を先生と呼びつつも、間違いは指摘し、相手の発言を鵜呑みにはしないという訓練の方が有益では。「間違いの指摘は相手に対する敬意の欠如を意味しない」を徹底する方が建設的。

もちろん、個別に考えるべきケースはあります。最初は互いに「先生」を付けてたけど、仲良くなったからもうそういうのやめにして「さん」にしましょうね♡とか。

先日もちょうどある方(◎さん(伏せ字になってない))とそういうメールを交わしたところです。「先生」じゃなく「さん」でいきましょう的な。◎さんは「場面場面に応じて使い分けていきましょう」みたいな提案をなさって、それいいね!と思いました。怒る人がいないと自由で楽だ。

ということで、話ははじめに戻ります。結城浩のことは「〇〇さん」「〇〇様」「〇〇先生」など、自由にお呼びください。あなたの呼びやすい呼称でどうぞ。デフォルトは「結城さん」で。

「先生」という呼称ひとつに、
①相手に対する敬意の表明
②教えを受けているという関係性
③職業・役職
がオーバーロードされているよね。
・敬意を持っているから先生と呼びたいとか、先生と呼ばないと怒るのは①の話。
・教わってない相手は先生と呼ばないというのは②の話。
・③は単なる事実。

①②はわかりやすいんだけど、③は意外にわかりにくい。「先生」は呼称に使うが、たとえば「作家」は呼称には使わない。「先生!」と呼びかけることはあるが、「作家!」と呼びかけることはない…と考えて「作家先生」というややこしい呼称に気がついてうーむ🤔

あっ!「先生」という呼称は「お母さん」と似てる。さっきの①②③に当てはまりそう。そして物議をかもす点も似てる。赤ちゃん抱いた女性に第三者が「お母さん」と呼びかける場面を想像するとわかる。

2018-07-26 (Thu) 13:50:14