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「専門家に確認したら簡単に防げるレベルの間違いを報道してしまう害をどう考えるか」vs「報道機関が広報に成り下がってしまう害をどう考えるか」
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記事の「事前チェック」について - Togetter https://togetter.com/li/1249454 @togetter_jpより

私がよく理解してないのは「報道する側が、報道される側に事前チェックをしてもらうと編集権を報道される側に渡すことになる」というロジック。事前チェックしてもらった上で、その情報を踏まえて好きなように編集し、報道すればいいのではないのだろうか(歴史的な経緯なのかな)。

報道する側が「報道される側の事前チェックを取らない」ということは基本的に「言質をとる」こと(あなたはこういったじゃないかと言いたい)を目標としているのだろうと理解している。

政治家の悪行を暴こうとする記事で、当該政治家の事前チェックをしないのは理解できる。科学的な記事の報道で、わざわざ専門家コメントをとったその専門家の事前チェックを受けないのは画一的すぎて理解できない(もしも事前チェックしている報道機関があったらごめんなさい)。

「新聞は歴史の記録者であり、記者の任務は真実の追究である。報道は正確かつ公正でなければならず、記者個人の立場や信条に左右されてはならない。論評は世におもねらず、所信を貫くべきである。」(日本新聞協会の新聞倫理綱領より)
https://www.pressnet.or.jp/outline/ethics/

日本新聞協会の新聞倫理綱領のすばらしい点の一つは「報道」と「論評」をきちんと分けているところにあります。「報道」と「論評」は異なるものであり、それぞれに向かっている方向が違う。それがきちんと書かれているところがいい。

もしも、それが「報道」ならば「正確かつ公正でなければならず、記者個人の立場や信条に左右されてはならない」のです。

言い換えるなら「この記事は報道ですか、それとも論評ですか」という問いは正当です。そして報道ならば「この記事は正確かつ公正ですか」と「この記事は記者個人の立場や信条に左右されていませんか」と問うのは正当です。

日本新聞協会の新聞倫理綱領において「表現の自由」については次のように表現されています。「表現の自由は人間の基本的権利であり、新聞は報道・論評の完全な自由を有する。それだけに行使にあたっては重い責任を自覚し、公共の利益を害することのないよう、十分に配慮しなければならない」と。

「事前チェックは表現の自由への侵害か否か」を考える際には、日本新聞協会の新聞倫理綱領にある通り「行使にあたっては重い責任を自覚し、公共の利益を害することのないよう、十分に配慮しなければならない」という文言に照らす必要があると思います。

日本新聞協会の新聞倫理綱領はたいへんいい内容なので、ぜひみなさんお読みください。
https://www.pressnet.or.jp/outline/ethics/ https://t.co/O1JeZpx2Km

2018-07-23 (Mon) 12:24:44