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考えてみると結城はC, Perl, Javaの本は書いたけれどRubyやJavaScriptの本はまだ書いていないですね(出版社からは、Ruby!とかJavaScript!と言われていますけれど)。でも、結城が現在日常的に書いている言語はRubyとJavaScriptになります。

困ったことに「興味がある」レベルでいうと使ってみたいプログラミング言語はたくさんあって、golangやDやScalaやaltJS的なあれこれや、もちろんRも使いこなしたいし、いつかはCoqはたまた……ときりがないけれど、人生は短い。

Swiftに言及するの忘れたけれど、単に忘れただけです。

結城自身はバリバリの現役プログラマというわけでもなく、ガリガリの研究者というわけでもないので、盆栽をいじるようにまったり楽しいプログラミングライフを送りたいわけですが、そうなると食指が動く言語は少なかったり。

つまりですね。ふだんの日常言語としてはRubyでもう十分「用は足りる」感があるわけです。どうしてもみたされない思いはPerlで満たせますし、めったにないけどパフォーマンスが極度に必要になる場合には適当にCで組めばいい。

小さなアルゴリズムを説明するためなら、自分が『数学ガール/乱択アルゴリズム』用に作った擬似言語を使えば綺麗にtypesetもできるので、個人的には不満はない。

と、あらためて考えてみると、結城が現在いちばん学ぶべき言語はやっぱりRなのではないだろうか。本を書くにせよ、考えるにせよ、手元にあるデータを整理するにせよ。

そんなことをあらためてツイートしなくてもいいんだけどね。まあ、いちおう、ネットで生きてるもんで。

プログラミング言語との付き合い方というのはいろいろあってですね。自分の母国語という言語はある。それから現在学んでいる最中の言語というのもある。そして、仕事用の言語やら、他の人とのコミュニケーション用言語というのもある。そのあたりは、自然言語とちょっと似ている。

ITな業界で仕事をしているひとというのは、だいたいそういう感じでプログラミング言語とつきあっていると思っている。たった一つしかプログラミング言語ができないという人は少なくて、二つくらいは読み書きできる。三つ四つくらいはなんとなく読むのはできる。五つ六つくらいは何のソースか言える。

そして自然言語と同じようにプログラミング言語でも覇権争いがいつもある。自然言語でbroken Englishが世界を制覇したようにIT業界でもいろんな言語が覇権争いにいそしむ。FUDあり、ロビー活動あり。

自然言語と同じようにプログラミング言語を使う人(要はプログラマ)には、その言語に対する愛情がこもる(愛憎がこもる)。なので、エンジニアリングや効率の話題と思っているのにいつのまにか忠誠心や貢献度みたいな話になることも。

結城はべつに批判をしているわけではないし、ましてや非難をしているわけでもない。ただ、月曜日でハイになった頭と手が意味ありげなテキストを生み出しているだけである。願わくは誰かにとって意味のあるものになるようにと思いつつ。

一つの技術に縛られることの恐さは、エンジニアなら誰でも知っている。では一つのプログラミング言語に縛られることの恐さは知っているか。一つのプログラミング言語がパーフェクトなことはない。時代が変われば要請も変わる。リソース配分は時々刻々変わる。そんな中で何にコミットするか。

そこには多重のおもわくがうごめくだろう。特にエキスパートエンジニアや老練な技術者やエバンジェリストにとってはつらいときがある(と想像する)。会社の看板を背負う人もいる。過去に語った言葉に縛られる人もいる。技術は変わる。時代も変わる。では自分が使う言語が変わらない理由はあろうか。

いつの時代でも、若い人は自由だ。何でも選べる。何でも言える。ときにはバカにされるかもしれない。わかってないよと侮られるかもしれない。でも、ほとんどの場合、若い人が正しい。

世界は変わる。大きく変わる。変わることを恐れていては何も始まらないのがこの21世紀である。もちろん、やみくもに変わればいいというものではないけれど、変わることを恐れていては何も始まらない。楽しいね!若さを誇るパダワンも、ヨーダ顔負けのエキスパートも入り乱れての世界である。

楽しい楽しい……といいながら、そろそろ原稿からの逃避を終えて、明日配信の結城メルマガに戻らねば (><)
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そして今回の「プログラミング言語をめぐる冒険」の連ツイはこちらにまとまる予定です。
http://rentwi.textfile.org/?666213569055166464s

2015-11-16 (Mon) 20:17:47