[rentwi.hyuki.net]

私の理解では、ほとんどの本は「見出されていない」のだと思っています。ですから、図書館なり何なりで「うわ、なに、こんな本あるなんて知らなかった!面白いじゃん!」と出会っていただくことがとても大事。本当に面白い本ならば、絶対読者は買ってくれるし、買わないまでも他の人に推薦してくれる。

結城は、そのことを深く信じている。なぜなら私自身がそうだから。いい本はしっかり買うし、いい本はみんなに推薦する。なので、本書きとして大事なことは、面白い本を書くことと、読者が自分の本に出会う機会を妨害しないこと。そして、いろんな意味で読者の期待にきちんと応えること。それに尽きる。

あわてて補足しますけど、自分の本を自炊するなとか、図書館に入れるなとか、ブコフで買うなという著者を非難しているわけではありません。著者にはそれぞれの考えがあります。ダイバーシティ、ダイバーシティ。

結城個人としては、その(図書館で借りる読者を非難する)戦略は良くない、と思っていますけれど。読者へのメッセージとしても。純粋にビジネスとしても。《読者のことを考える》という原則は伊達ではない。図書館に依頼してくれて、図書館で読んでもらえる。これってすばらしいことだと思うんだけど。

…という話を、もうすぐ〆切の「月刊群雛」に書かなきゃいけないんだった。「現代に生きる著者のセルフブランディング」の話。

さっきの「絶対買ってくれる」というのは決して戯言ではない。私はこれまでにたくさんの読者さんから「図書館で借りて読みましたけど、お小遣いがたまったのでやっと買えました!」というメールをもらいました。感動です。「買いました」じゃなくて「買えました」が泣ける。

親に反対されたけど、プレゼンして買ってもらったという方もいれば(中学生男子)、親に買ってやると言われたけれどお年玉で買ったという方もいる(高校生女子)。どういう買い方がいいとか、わるいとか言ってるのではない。みんな、面白い本、いい本を心から求めている、ということが言いたいのです。

図書館や図書室は、生徒さんや学生さんにとっての「出会い」の場所です。そこに自分の本を置いてもらえるというのは光栄なことである。私は著者として心からそう思います。

ありがたいことに、結城の本は昔から、多くの図書館や図書室に入れてもらっている。感謝です。それは一種の「推薦」であり「認証」です。もっとやわらかく「応援」と言ってもいい。いろんな方が、それぞれの立場と場所で結城の本を「応援」してくださる。たいへん感謝なことです。

本を人に推薦するというのは、ある意味では重いことです。ヘタな本やアヤシゲな本を推薦したら、自分のメンツあに関わりますから。ですよね。結城はいつもこう思っています。大学や高校で、先輩や先生が、後輩や生徒・学生に対して「この本はいいよ」と推薦される本を書きたい、と。

ある方が結城の本を図書館に入れてと要望した話から長々ツイートしてしまいました。でも、それだけうれしいんですよ。改めて感謝。図書館に入ったら売れなくなるなんて、私はまったく思っていません。みなさん結城浩の本を図書館で借りてください。そして、読んでください。本は、出会いですから。

はからずも連ツイになってしまった。今日は月曜日。結城メルマガで大量に物書きする日だからにゃあ…明日は読み合わせだから早く寝るべきなのだが、頭がハイで寝たくない…

…という今晩の連ツイは、こちらにまとまる予定です。
http://rentwi.textfile.org/?658632260342538240s

2015-10-26 (Mon) 22:12:22